各界よりメッセージ到着!
Jeff Mills "Where Light Ends"-Orchestre national d'Île-de-France【Digest】
Jeff Mills "Where Light Ends" Comic Video【オリジナル】
This classical version of Where Light Ends is the accumulation of many years of working towards perfecting the relationship and balance between the robust, synthetic and spatially full sounds of Electronic Music and the dimensionally delicate and humanly perfect voices of acoustic instruments, the Classical orchestra.
It has been a big work that’s still in progress and at this stage, Where Light Ends leads us into the darkness of Space as we follow along Astronaut Mamoru Mohri’s first journey in 1992 aboard the Space Shuttle Endeavour. Every step of his amazing trip was taken into consideration when making the original compositions for this project as well as the strategic arrangements and score for this classical version. Each sound of the orchestra and electronic has a functional meaning and was imagined to work as a machine itself - the combination between the two music styles, both focusing on the same mission.
The title Where Light Ends refers to a location in Outer Space where humans would be safer from the ultra-violet rays of the Sun. A refuge or safe haven far enough to be able to escape its deadly radiation.
- Jeff Mills
激しく、人工的で空間的なエレクトロニック・ミュージックと、デリケートな次元でアコースティック楽器を人力で使いこなすクラシカル・オーケストラ。「Where Light Ends」のクラシカル・バージョンは、両者の相関関係とバランスを完璧にしようと長年試みを続けてきた蓄積である。
今もまだ発展中ともいえるこの大作は、宇宙飛行士毛利衛氏が1992年スペースシャトル、エンデバー号で初めて宇宙へいった時に体験した「宇宙の闇」へと私たちを導く。毛利氏の貴重な体験のひとつひとつを考慮して「Where Light Ends」の原作は作曲され、クラシカル・バージョンを制作するにあたってもその雰囲気を保持するように工夫が施された。オーケストラとエレクトロニックのそれぞれの音には意味があり、機械のねじが組み合わされていくように、二つの音楽スタイルがひとつの目的に向かって融合していく。
「Where Light Ends (光が終わる場所)」というタイトルは宇宙において人類が太陽の紫外線が届かない安全な場所に到達する時点を表現している。危険な放射線から逃れるはるかに遠い安らかな空間。
ジェフ・ミルズ
私がずっと考えてきたのは、科学技術が地球生命や未来のために何ができるのかということです。しかしジェフは、まるで宇宙からやってきたかのような感覚で、音楽によって私たち地球人がともに未来について考える力を与えてくれていたのです。
毛利衛 (日本科学未来館館長 / 宇宙飛行士)
クラシック音楽の生まれ故郷、ヨーロッパでは、新しい試みが近年、活発に行われています。それは、テクノやハウスなどのDJ/クラブミュージックのアーティストとオーケストラとのコラボレーション。あえて言うならば「フューチャー(未来形)・クラシック」という、ひとつのクラシック音楽のスタイルです。
クラブとクラシック?! 一見、水と油のような組み合わせですが、もともと、コンピューターを使った音色で、時間と空間を設計し、人々を踊らせていくクラブミュージックと、楽器が紡ぐ音響で時間を埋めていくクラシック音楽は非常に共通点が多く、日本と違って、それらがアートとして捉えられているヨーロッバでは、この試みは、必然でもありました。
そのムーブメントの先駆者は、ジェフ・ミルズ。
テクノDJ/プロデューサーの第一人者でもあり、エレクトロニックミュージックにおける先駆的作品を多く発表している彼は、近年、フランス、ドイツ、オランダ、そしてイギリス等各地の交響楽団とともに、新曲発表を行っています。今回、東京フィルハーモニー交響楽団との共演にて、Bunkamuraオーチャードホールに初上陸。単なる異種格闘技などではない、テクノと管弦楽による宇宙的かつイマジナブルな表現は、音楽というものの表現の強さ、可能性を大いに感じさせるものなのです。
クラシック音楽にもグルーヴがあり、同時に、物語や意味よりも体感や本能、そして時間感覚に直接訴えかけてくる響きがあります。今回はジェフ・ミルズのオーケストラ楽曲の新作であり、宇宙をテーマにした交響詩とも言える作品『Where Light End』や、彼のヒットアンセム『The Bells』、そして、クラシック音楽に存在する、時間や空間、音響をテーマにした、楽曲を大胆にピックアップ。これらの演奏を通して、そもそも、「音楽とは、音とはなんぞや?!」という、宇宙的規模をも含む、クラシック音楽の新たな魅力が発見されることでしょう。
このコンサートは、2011年の5月から、西麻布のライブハウス「新世界」で行われている、クラシック音楽のトーク&リスニングイベント『爆クラ』初のリアルライブという位置づけでもあります。そのもくろみは、クラシック音楽を、ミーハーあり、楽典あり、地理歴史あり、官能あり、とあらゆる文化的切り口で切り取って愉しむというもの。クラシック音楽をより自由にするこの試みを通して、クラシック音楽の新たなファンが増えてくれることを、望んで止みません。
湯山玲子
TITLE |
爆クラ! presents ジェフ・ミルズ × 東京フィルハーモニー交響楽団 クラシック体感系 〜時間、音響、そして、宇宙を踊れ!〜 |
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DATE | 2016.3.21 (月・祝) open 16:30 / start 17:00 |
VENUE | Bunkamura オーチャードホール ACCESS |
CONTACT US | 公演に関するお問合せ : DISK GARAGE 050-5533-0888 (Weekday12:00-19:00) |
PRICE | S席 : ¥6,800 A席 : ¥5,800 (税込) *未就学のお子様はご入場頂けません。 |
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TICKET AGENCY | イープラス http://eplus.jp/JeffMills/ チケット追加販売! MY Bunkamura http://www.bunkamura.co.jp/mybunkamura/SOLDOUT! Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999SOLDOUT! チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:285-206)SOLDOUT! ローソンチケット 0570-084-003 (Lコード:75516)SOLDOUT! |
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Where Light Ends
ジェフ・ミルズ
Amazon
ジェフ・ミルズ
The Bells
ジェフ・ミルズ
4分33秒
ジョン・ケージ
Anger - from untitled 01
坂本龍一
バレエ音楽「ガイーヌ」より レズギンカ
ハチャトゥリアン
交響詩「ローマの祭り」より 主顕祭
レスピーギ
ほか
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MESSAGE
坂本龍一
(音楽家)
ジェフが最近オーケストラと共演しているのは聞いていますが、東フィルというのが驚きです。東フィルは幅が広いですね。とても意欲的でうれしいです。もちろん単なるDJとは言えないジェフの音楽性も大きく広がるとおもいます。
デリック・メイ
(DJ)
"Jeff performing with the Tokyo Philharmonic Orchestra is an outstanding achievement on any level. His focus and dedication has been rewarded with the appreciation of one of the top orchestras in the world." - Derrick May
ジェフと東京フィルハーモニー交響楽団が共演とは様々な意味で画期的な功績だ。ジェフの(音楽にかける)集中力と貢献が東京フィルという世界でもトップのオーケストラに認められたのだから。
小沼純一
(音楽・文芸批評家 / 早稲田大学文学学術院教授)
なんと、かのDJジェフ・ミルズ、渡来して「東京フィル」なるものどもと“爆クラ!”を仕掛けおるか。〝ライヴ/生〟の音楽、二種類がのるひとつの舞台。音楽を〈いま〉にたちあげ、音楽を〈いま〉にとりかえさんとする二つの道が、海のむこうのみならず、ついについにこの列島で、この都の館、〈ここ〉にてひとつに交わる、か。“爆クラ!”の熱、湯山の野望、さすが侮れぬ。粛々と実現にむかっておるわっ! おそろしや。またひとつ“爆クラ!”の布石がおかれようとは……
岩井俊二
(映画監督)
クラシックとテクノはよく似た特性を持っている気がする。映画に曲を入れる時、クラシックかテクノかで迷うという経験が何度かあった。しかし、かたやコンピューターが刻むリズムと指揮者が束ねるリズムはどうやって噛み合わせるのだろう、という不思議もある。いずれにしても興味は尽きないコラボである。
菊地成孔
(音楽家 / 文筆家)
20年ぐらい前から、やがて将来はこういうことになるだろうなあと思っていた通りになった。<アコースティックによるデトロイトテクノ>は自分のテーマでもあったけれども、自分がやるより当の本人がやる方が解り易いに決まっているので、当日は客席にいて、どのぐらいイケたか目撃しようと思います。
鈴木淳史
(音楽評論家 / 文芸評論家)
たぶんブルックナーなど一度も耳にしたことがないジェフ・ミルズが、その音楽をほんの少し聴いただけで、これは構造全体を予期した部分だと見破ったとき、クラシック音楽とクラブ・ミュージックの垣根がキレイに無くなった気がして、それを確かめるためにも、東フィルとのコラボには駆けつけなきゃ。クラシック耳の皆様も是非!
やくしまるえつこ
(音楽家)
音との神経接続、拒絶できません。
剥き出しで放り出される未体験ゾーンに突入。
ケン・イシイ
(テクノアーチスト / DJ)
数年前、ジェフ・ミルズがオーケストラと共演するというニュースを最初に聞いた時「ついにジェフ先輩はそこに辿り着いたのか!」と驚いたものである。彼は早い時期からモダンアートや映像美術に積極的に関わりを持っていたが、クラシックのオーケストラとDJと言えば、音楽的にはまさに一番遠いところにある存在である。実は他ジャンルのアートフォームと交わるより遥かに難しい。しかし彼はその距離を飛び越えてしまった。世界中探しても一つのスタイルとステータスを極めたDJのビッグネームでこうしたチャレンジをし続ける人は彼しかいない。
フランスで行われた「Where Light Ends」のオーケストラ演奏の映像を観させてもらったが、大きな楽団にたった一人で参戦していて、まさに「先輩カッコいい!」という印象。音楽的にも彼のミニマルなサウンドがしっかりクラシックにコンバートされていて、「これどんなふうにアレンジされたのかな?」と思わせる興味深いものだった。
大谷能生
(批評家 / 音楽家)
ブラック・ミュージック界には銀河系を目指す一派が確かにいて、ジェフ・ミルズもその眷属だと言っていいと思うけど、ヨーロッパ地方にきっちり土着してるクラシック音楽は、さて、彼と一緒に無事宇宙にゆくことが出来るのか? 日本という場所でしかたぶん実現させられない離陸を息を呑んで聴き取りたいと思います!
片山杜秀
(政治学者 / 音楽評論家)
交響楽団の原型は、バレエやダンスの伴奏をする楽団であったり、軍楽隊であったりするでしょう。どちらも座席で畏まって聴いているものではありません。聴く側が踊ったり行進したりする。聴いたら動くのが当たり前。この原点に立ち返らないと、もう交響楽団は恐竜のように滅びるほかないと思うのです。
高橋源一郎
(小説家)
やっちゃったね、ジェフ・ミルズ!
マイルス・デイヴィスがジャズとロックが融合させたときには驚いた。ジャズとヒップホップが混じり合った音を聴いたときにも驚いた。けれど、クラシックとクラブミュージックのハイブリッドってのは、いくらなんでも……と思って、聴いたら、これまで最高級のびっくりだった。ジェフ・ミルズ、あんたすごいよ。二百年以上前から一緒にやってたみたいじゃん。モーツァルトが聴いたら、喜んで踊り狂ったと思うな。
藤田貴大
(マームとジプシー)
まったくもって、不思議な体験だった。気づいたら、この時間がずっとつづいてほしいと祈っていた。内側にすんなりと触れられて、明けない夜をいつまでも踊っていたんだ。初めて彼を知ったとき。