STORY
小説家の満男(吉岡秀隆)は、中学三年生の娘と二人暮らし。
最新著書の評判は良いが、次回作の執筆にはいまいち乗り気になれないモヤモヤした日々を送っている。
なぜか夢の中には、初恋の人・イズミ(後藤久美子)が現れ悩みだす始末。
そんな時、妻の七回忌の法要で実家を訪れた満男は、母・さくら(倍賞千恵子)、父・博(前田吟)たちと昔話に花を咲かす。
いつも自分の味方でいてくれた伯父・寅次郎(渥美清)との、騒々しくて楽しかった日々。あの寅さんへの想いが、蘇る―
日本中を笑いと涙でつつんだ映画シリーズ『男はつらいよ』。第1作目公開から55周年を記念して『男はつらいよ お帰り 寅さん』のシネマ・コンサート開催が決定。
『男はつらいよ』は、1969年に第1作が公開され、以後、2019年公開『男はつらいよ お帰り 寅さん』まで全50作品が公開された国民的人気シリーズ。
日本中を旅する主人公・車寅次郎、通称“寅さん”が、故郷の柴又に戻ってきては、家族や恋したマドンナを巻き込み、騒ぎを起こす。破天荒で、変わり者で、自由奔放。でも、その温かくて優しい人柄に誰もが魅了され、愛され続けた――。
そして2024年6月、第1作目公開から55周年を記念し、満を持してシネマ・コンサート化が決定。第50作目『男はつらいよ お帰り 寅さん』がシネマ・コンサートとして上演される。
シネマ・コンサートとは、映画のセリフや効果音はそのままに、音楽パートをオーケストラが映画本編(全編)上映に合わせて生演奏するもので、映画をライブ感覚で楽しめるエンターテインメント。これまで数々の名作が上演され、“大スクリーン×生演奏”の迫力が、作品により臨場感をもたらし、「記憶に残る名シーン・登場人物の心理模様までもが鮮やかに響く」、「新たな感動体験を呼ぶ」と好評を博してきた。
『男はつらいよ お帰り 寅さん』は、新撮された登場人物たちの”今“を描く映像と、4Kデジタル修復されて蘇る寅さんのシリーズ映像が見事に紡ぎ合う奇跡の映画。面白くて、優しくて、思いやりにあふれた寅さん。彼の言葉や存在にそっと背中を押され、新たな人生の一歩を踏み出す元気をもらえる、未来へ繋がる始まりの物語。
誰もが魅了された“フーテンの寅さん”を再び大スクリーンで!
寅さんの姿と共に浮かんでくるあの“音楽”をオーケストラの生演奏で!!
映画史に残る国民的作品『男はつらいよ』を、シネマ・コンサートでぜひお楽しみください。
さらに、初のシネマ・コンサート化を祝した特別公演として、豪華ゲスト陣を迎えたトークショーも実施。山田洋次監督、倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆、山本純ノ介が登壇する。
公開55周年を記念した1日限りの特別公演をお見逃しなく。
(敬称略・予定)
小説家の満男(吉岡秀隆)は、中学三年生の娘と二人暮らし。
最新著書の評判は良いが、次回作の執筆にはいまいち乗り気になれないモヤモヤした日々を送っている。
なぜか夢の中には、初恋の人・イズミ(後藤久美子)が現れ悩みだす始末。
そんな時、妻の七回忌の法要で実家を訪れた満男は、母・さくら(倍賞千恵子)、父・博(前田吟)たちと昔話に花を咲かす。
いつも自分の味方でいてくれた伯父・寅次郎(渥美清)との、騒々しくて楽しかった日々。あの寅さんへの想いが、蘇る―
山田洋次
1931年生まれ、大阪府出身。54年、東京大学法学部卒。
同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。
1969年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『学校』(93)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。
2019年には第1作から50年を迎えた『男はつらいよ お帰り 寅さん』が、また2021年には『キネマの神様』が公開、2023年には吉永小百合&大泉洋が親子役初共演となった『こんにちは、母さん』が公開された。
また演劇では2007年歌舞伎作品『人情噺文七元結』を補綴、演出。他に新派『麥秋』(10)、『東京物語』(12)、舞台『さらば八月の大地』(13)、『マリウス』(17)の脚本・演出をてがけた。2019年には初の松竹新喜劇となる『新喜劇 大阪の家族はつらいよ』の脚本・演出を、2023年には、歌舞伎座で脚本・演出を手がけた『文七元結物語』が上演された。2024年1月には脚本・演出を手がけた初春新派公演『東京物語』が東京三越劇場にて再演された。
2008年より日本藝術院会員、12年に文化勲章を受章。
倍賞千恵子1941年6月29日生まれ、東京都出身。61年、『斑女』(中村登監督)で映画デビュー。70年に文化庁芸術選奨文部大臣賞映画部門、05年に紫綬褒章、13年に旭日小綬章を受章。近年の主な映画出演作は『小さいおうち』(14/山田洋次監督)、『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』(19/小林聖太郎監督)、 『天気の子』(19・声の出演/新海誠監督)、『PLAN 75』(22/早川千絵監督)など。『男はつらいよ』 シリーズは、第1作からすべてに出演。
前田 吟1944年2月21日生まれ、山口県出身。68年、『ドレイ工場』(山本薩夫監督)で映画デビュー。テレピドラマ「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ(90〜・TBS)やNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」(17)に出演。近年の主な映画出演作は『パッチギ!」(05/井筒和幸監督)、『のぼうの城』(12/犬童一心監督、樋口真嗣監督)、『真夏の方程式』(1 3/西谷弘監督)、『R100』 (13/松本人志監督)、『 3月のライオン前編・後編』(17/大友啓史監督)など。『男はつらいよ』シリーズは、第1作からすべてに出演。
吉岡秀隆1970年生まれ、埼玉県出身。77年、渥美清主演の『八つ墓村』(監督:野村芳太郎)で映画デビュー。『遙かなる山の呼び声』(80)で、山田洋次監督作品に初出演。テレビドラマ「北の国から」シリーズ(81~02)、「Dr.コトー診療所」シリーズ(03~06/映画22)に出演。主な映画出演作は、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ(05~12/監督:山崎貴)、『ゴジラ-1.0』(23/監督:山崎貴)。また、NHKBSドラマ「悪魔が来りて笛を吹く」(18)、「八つ墓村」(19)、「犬神家の一族」(23)で金田一耕助を演じた。『男はつらいよ』シリーズには、『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』(81)より出演。
山本純ノ介作曲・指揮。幼少より祖父直忠に音楽の手ほどきを受ける。直純の長男。東京藝大修士。昭和52年頃より父の丁稚を務め山田組に随行し映画音楽の魅力を知る。自らも市川崑監督「鹿鳴館」「竹取物語」などの作曲・音楽制作に携わる。シルクロード管弦楽国際作曲コンクール優秀賞。第二回芥川作曲賞フィナリスト、松村賞運営委員、日本作曲家協議会理事、千葉交響楽団理事。「男はつらいよ お帰り寅さん」で第44回アカデミー優秀音楽賞受賞。
早稲田大学理工学部電子通信学科、および桐朋学園大学演奏学科を卒業。マスタープレイヤーズ指揮者コンクール優勝ほか、数多くのコンクールにて入賞。これまでにハンガリー響、N響等国内外のオーケストラを指揮し高い評価を得ている。また07年にはアルゲリッチの要請により、イタリア/コルティナにてパドヴァ室内管弦楽団と共演し国際的に活躍。国内オーケストラの定期演奏会では日本人作曲家の作品を取り上げ高い評価を博す。また、近年はナレーター・朗読家としての研鑽も積み、ライブや収録において新しい展開を重ねている。2000-07年NHK交響楽団アシスタントコンダクター。2010年より兵庫芸術文化センター管弦楽団レジデントコンダクターを務めている。2015年、兵庫県功労者表彰(文化功労)受賞。
1911年創立。日本のオーケストラとして最古の歴史をもち、メンバー約160名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフ。自主公演の他、新国立劇場他でのオペラ・バレエ演奏、NHK他における放送演奏で高水準の演奏活動を展開。また、海外公演も積極的に行い、国内外から高い注目を集めている。1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。
公式ウェブサイトhttps://www.tpo.or.jp/
“大スクリーンでの映画全編上映×オーケストラの生演奏による音楽”でお届けする新たなスタイルのコンサートが「シネマ・コンサート」。セリフや音声・効果音はそのままに、劇中に流れる音楽パートをオーケストラが大スクリーンでの映画全編上映に合わせて生演奏する、映画をライブ感覚で体感できる最も贅沢な映画鑑賞スタイル。シネマ・コンサートならではの映像・音楽の迫力は、臨場感を増幅させ、記憶に残る名シーン・登場人物の心理模様までもがより鮮やかに響いてきます。
欧米で始まったシネマ・コンサートですが、日本では『ゴッドファーザー』『ティファニーで朝食を』『スター・ウォーズ シリーズ』『タイタニック』『ラ・ラ・ランド』『砂の器』『八甲田山』『鉄道員(ぽっぽや)』『ルパン三世 カリオストロの城』『銀河鉄道999』など珠玉の名作の上演を重ね、大迫力の映像と音楽が新たな感動体験を呼ぶと好評を博し、多くのファンを築いてきています。