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公演について
仕事柄、たくさんのCDが事務所に届く。コトリンゴの『ツバメ・ノヴェレッテ』もそのひとつで、聴いた途端に心を鷲づかみされた。その音楽は、ロマンチックの大波の中に、悲しさと希望の響きが充満。そして、ここが重要なのだが、名曲に不可欠の愛惜やヒューマニティーというものが色濃く存在している。幼いときに読みふけった童話の絵本には、美しさとともに残酷だったり、不条理の毒が潜んでいたが、このアルバムは、そんなツバメの「王国」だったのだ。
彼女はこれを、コンピューター打ち込みで創り上げていたわけだが、聴き込むたびに「このアルバムをリアルなオーケストラで、聴いてみたいよなあ」と本気で思っていた。
そんな夢が現実化したのは、一昨年の12月。「飛騨高山アートキャラバン“ ファンタジア!”」のプログラムの一つとして、『ツバメ・ノヴェレッテ』が、彼女自身の手でスコア化され、ダンス交響詩として、高山市民文化会館大ホールにてお披露目されることになったのだ。
ツバメ・ダンサー役には、モーリス・ベジャールなど一流の振付家に愛され、映画、演劇から歌舞伎まで、ジャンルを越えた活動を続ける首藤康之。男声のオペラユニットとして挑戦的な活動を続けるTHE LEGENDの選抜メンバーが物語に花を添える。そして、すべての土台となるオーケストラサウンドを、ヨーロッパの第一線で活躍する指揮者・阿部加奈子と、パシフィックフィルハーモニア東京が創り上げる。
ロック/ポップス畑には、フランス近代音楽を思わせる和声センス、プッチーニ並みのビビッドなメロディメイカーが少なからず存在する。そんな才能たちが生のオーケストラという「音響装置」を使って曲をつくってみたら、どんな世界が生まれるのか?
今回のコンサートは、そういった試みの第一段。映画『この世界の片隅に』の音楽で、数々の賞を総なめにしたコトリンゴの音楽世界は、今回、その可愛らしさ、少しの怪しさ、美しさを増幅させ、芳醇で魅力的な交響曲の響きとして立ち現れていく。
プロデューサー 湯山玲子
OUTLINE
公演概要
日時 | 2023年11月25日(土)18:00開演(17:00開場) |
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会場 |
東京文化会館 大ホール 東京都台東区上野公園5-45[googleMAPでみる] |
プログラム |
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TICKET
チケット情報
チケット料金 |
S席 8,800円(税込)/A席 7,700円(税込)
※全席指定 |
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チケット取扱い | |
販売期間 |
各プレイガイドでの販売は、2023年11月24日(金)23:59まで受け付けております。 お申し込みはこちらから:https://www.diskgarage.com/ticket/detail/no094080 受付期間:2023年11月22日(水) 00:00 〜 2023年11月25日(土) 16:00 まで 公演当日は開場時間(17:00)より場内窓口にて販売いたします。 |
公演に関する お問合せ |
ディスクガレージ |
CAST
キャスト
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コトリンゴKotringo作曲・歌・ピアノ
ボストン・ バークリー音楽大学に留学し、学位を取得後、ニューヨークにて演奏活動を開始。坂本龍一に見い出され、日本デビュー。現在までにソロアルバム12枚、サウンド・トラックアルバム10枚を発表。
劇場アニメーション映画「この世界の片隅に」のサントラを手がけ、日本アカデミー賞優秀音楽賞、毎日映画コンクール音楽賞、ほか受賞。作詞、作曲、編曲、演奏、歌唱を手がけるほか、映画、アニメーション、ドラマ、CMなど、多数の音楽を制作。
卓越したピアノ演奏と柔らかな歌声で浮遊感に満ちたポップ・ワールドを描くアーティストとして、また演奏のみならず、オーケストラアレンジの表現も深め、国内外を問わず、音楽家として高い評価を受けている。 -
首藤康之Yasuyuki Shutoダンス
1971年11月11日 大分市生まれ。
2004年東京バレエ団退団後もマシュー・ボーン、シディ・ラルビ・シェルカウイ、新国立劇場バレエ団など国内外の振付家やカンパニーと舞踊活動を続けるほか、俳優としても多数の舞台や映像作品に出演。2011年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。 -
THE LEGENDザ・レジェンド
(志村糧一/吉田知明/内田智一)歌唱男性オペラ歌手による日本初のオペラユニット。メンバーはそれぞれ海外への留学経験を持ち、国内外のコンクール受賞歴のほか、数々のオペラやコンサートに出演する実⼒派揃い。大劇場での創作オペラやシンフォニックコンサートだけでなく、ミニシアターでの演劇やライブハウスまで活動の場を広げ、つねに娯楽性の高いステージパフォーマンスで、オペラというジャンルを新時代のエンターテインメントへと進化させている。
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阿部加奈子Kanako Abe指揮
オランダ在住。東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、パリ国立高等音楽院にて作曲に関連する6つの課程とともに日本人として初めて同音楽院指揮科で学ぶ。在学中よりヨーロッパを拠点に指揮者、ピアニスト、作曲家として多方面で活躍。2022 年7 月にブシュラ・エル=トゥルクの新作オペラ「Woman at Point Zero」の世界初演でエクサン・プロヴァンス音楽祭に、2023年6月に同曲でロイヤルオペラハウスにデビュー。現在、フランス・ドーム交響楽団音楽監督。
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パシフィック
フィルハーモニア東京
Pacific Philharmonia Tokyo演奏1990年「東京ニューシティ管弦楽団」として設立。定期演奏会等の自主公演の他、オペラ、バレエ、音楽鑑賞、レコーディング、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動。また2017年からポップス定期演奏会を開催し、アニメ・ゲーム音楽など各界のアーティストと共演を続けている。2018年からは楽団誕生の地である練馬で練馬定期演奏会を開催し、地元に根差した活動も行っている。2022年4月には飯森範親が音楽監督に就任し、さらに楽団名を「パシフィックフィルハーモニア東京」へ改称して、更なる飛躍を目指す。
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湯山玲子
Reiko Yuyamaプロデュース・MC著作に『女ひとり寿司』『クラブカルチャー!』『女装する女』『四十路越え!』上野千鶴子との対談『快楽上等!』等。TVコメンテーターとして、TBS系列『新・情報7DAYS ニュースキャスター』等に出演。クラシック音楽の新しい聴き方を提案する<爆クラ>主宰。ファッションブランド<OJOU>のデザイナーとしても活動中。今秋は東京ビエンナーレ2023に『東京のうた』のプロジェクト・ディレクターとして活躍。日本大学藝術学部、東京家政大学講師。名古屋芸術大学特別客員教授。父は作曲家の湯山昭。